福岡市が推進する福岡100の「まちかどフィットネスカフェ」の様子が、FBS福岡放送ニュースで紹介されました。


運動の降圧効果とその機序は確認出来たが、運動を中止すると血圧は1ケ月後には元に戻った(本山ら1998)。つまり運動も薬同様に降圧はするが、高血圧の根絶も出来ていなかったので原因療法ではなかった。
私は本態性高血圧の研究にRA系から入門したが、RA系は実は先祖が3~4億年前に海から陸上の無塩生活に移る際、陸上での食塩不足を補う為の体内食塩リサイクル装置として天に授かった装置だった事を知って驚いた。自然界の陸上動物達が今でも無塩下に正常血圧で生存出来ているのはRA系↑のお陰である。食塩過剰の現代人は全員RA系↓であり、食塩過剰の日本人は運動の脱塩利尿効果も白人より大きい(清永ら1985)。
高血圧と反対の本態性低血圧のRA系↑(今川ら1982)には一寸驚いたが、恐らく多くの食塩貯留性遺伝子が進化の過程で退化し、その分をRA系↑が代償していると解釈される。
要するに人の血圧は食塩貯留性遺伝子の土台の上に、各人各様の生活習慣が重なり千差万別となる。生存上必須の栄養素(塩・糖・脂など)は美味で摂取を誘うが、天意を無視して美味を貪る者には媚薬となり生活習慣病を招く。反対に食塩摂取が少ない程、血圧は低いし(Stamler 1988)、長寿する(米国生命保険400万人集計/1935-1954)。人はアルコール分解酵素の強弱で上戸~下戸に生まれるが、アルコール無しには誰も酔わない、と同様に無塩下では本態性高血圧も無い(Oliverら1975)。私は定年退職までの研究成果を歴史にも照らして “本態性高血圧の元凶=食塩”との結論に到達した。以来 ①に減塩、②に運動、③に薬、と謳歌している。
運動の降圧効果は対症療法でも、副作用では降圧薬とは正反対に強力な有益効果が広範囲に及んでいる。
先ず動脈硬化関係では脂質異常の改善(Brairら1992)・特にHDL(善玉コレステロール)↑(佐々木ら1998)、インスリン感受性低下の改善(Schwartzら1991)・糖尿病の予防↑・加齢昇圧度↓(沢田ら2003)、肥満↓・内臓脂肪↓の優先(Schwartzら1991)等々。その様な動脈硬化の過程をhomocysteine(=動脈硬化促進作用)↑が生化学的に手伝うが、運動はそれを下流のhomocysteine↓(→動脈硬化↓)に変え、更に下流でタウリン(脱塩利尿作用)↑を齎す (田辺ら1989)。
動脈硬化予防以外の効果も多岐に渡り、特に癌の予防効果にはまさかと驚いた(沢田ら、2003)。認知症も或る程度予防する報告(Laurinら2001)が相次いでいる。胆石症でも著明な予防結果が全米ナースの統計で示されたし(Leitzmannら1999)、一般高齢者の余命すら3倍↑も伸ばした(Hakimら1998)。以上は私の古い情報で申し訳ないが、他にも世界中で益々多くの朗報が溢れている。
ところで私の運動は水泳に始まったが、故 木原光知子さん(元オリンピック選手)のコーチでクロ―ルが得意になった。職務合間のプールから、時には内外の海(石垣島・ヌメア等)での石鯛子魚との戯れなど生涯忘れ難い。年間目標365km、実績は半分以下の連続に重大決心し、辛うじて目標を2回は達成出来たが、これはやはり無謀だった。水泳(特にスキューバダイビング)は浮力で骨を脆くする事を気にしていた矢先、67歳時に脚立から転落して初骨折の激痛体験に「やっぱり!」と、同時に「やっと!」と頷かされた(新米医師の頃から患者の苦痛を実体験しておきたい為の骨折願望が、定年も近い頃にやっと!)。翌68才からは歩行や登山に転じて日本100名山の半分を84才(2013年)の御嶽山踏破で終えた。1年後だったら噴火と共に天まで登り詰めたかも? 以後は細々乍ら水泳やエルゴメーターで人生の最終コースをうろついている 。
「健康の維持には努力を惜しんではならない。安静時には生体の熱は衰え体内に余分な物が生じる。運動で熱が燃焼し余分な物すべてが放出される。最高の質と量の食事も運動の効果には敵わない。運動は多くの間違った健康法の弊害を排除してくれる」 (ヒポクラテス420BC)。
国際高血圧学会名誉会長
福岡大学医学部名誉教授
九州大学医学部卒業
荒川規矩男
■10分ランチフィットネス®2級インストラクター
保育士をやりつつ、親子運動あそびインストラクター、親子ダンス・シニアダンスインストラクターとして活動しています。保育園ではフリーの保育士として0才児~年長児のクラスに入るため、各年齢に応じた身体を動かすあそびを実践しています。
また、私自身大人のチアダンスをしています。(11月にはスペインで披露するので、練習に励んで
います。)シニア向けのダンスレッスンも行っており、ウォーミングアップで”からだほぐし”を使用しています。シニアの方々にも無理なく楽しんでダンスしていただき、とても好評でした。
これからも”からだほぐし”を実践して活動の幅を広げて行きたいです!
■10分ランチフィットネス2級インストラクター
私が地域の民生委員として高齢者の集まりを主催する中で高齢者に折々にからだほぐしの事を伝えています。
あちこちの高齢者の集まりからマジックショーの依頼があり、ショーをする中で途中にからだほぐしの話をしたり椅子に座ったまま手や腕や足を動かしたり丹田、立腰の話をします。
世の中がコロナ前に戻りつつあり今まで自粛していた高齢者の向けの活動が活発になり私は忙しくなりました。
でも高齢者が少しでも笑顔になられたら私はより以上に幸せを感じます。
6月で69歳になりました。迫り来る老をまざまざと実感する毎日ですが私自身が先ずは心も身体も元気を保てるよう日々頑張ります。
本態性高血圧の原因は福大へ移っても尚、モザイク説(多種原因がモザイク様絡み合い説)が学界を風靡していた。医学的には本態不明でも、物理学的には 血圧≒血管容積×血液水嵩量 なので、血管拡張薬や利尿薬で薬理的に降圧出来る筈である。実際にこれが1950年以来、現在まで出回っている全ての各種降圧薬の降圧原理である。降圧さえ出来れば高血圧に伴う脳卒中や心筋梗塞などさえも予防出来る事まで立証(Freisら/ VA Study 1970)されて以来、現在でも“高血圧→薬物治療” の短絡が風習化している。然し服薬を怠ると血圧は直ぐ元に戻る事で自明の様に、降圧薬は解熱薬や鎮咳薬などと同様の対症療法に過ぎず、原因を治しているのではない。
一方、中国の古典(479-300 BC)に「食塩過食は脈を固くする(≒血圧上昇)」と有り、近代でも「本態性高血圧の原因は生活習慣か?」等の論文(Reis,1931)が、私を生活習慣へ誘った。生活習慣の中で食塩の論文は散見されていたが、それ以外、特に運動の論文は稀有な上に、研究方法や結果も幼稚だったので、WHO Bulletinは1883年まで「減塩以外の効果は不明瞭」と断じていた。
福大では8年後に入局してきた大学院生達を迎え、漸く体育学部(現:スポーツ科学部)の進藤宗洋教授・田中宏暁助教授らと運動の共同研究を始めた。先ず運動の強度は福大自慢のニコニコペース(50%強度)で始めたが、念のために75%強度と比較検討した所、やはり全ての指標で50%強度の方が優れていた(松崎ら1992、 田代ら、1993)。それを自転車エルゴメータ運動に応用し、既存の論文で曖昧だった点を正して開始した。結果の第1報をアメリカ心臓学会 (AHA)で発表 (清永ら 1985)した所、WHO Bulletin 1991に紹介されて驚いた。その間、降圧薬の開発で義務付けられている2重盲験法(実薬群と偽薬群への割り付けを、医師・患者の双方を盲にして実施する方法)が、運動では偽運動が不可能なので、次の試験までにその代案を練り続けた。
先ず観察期間から①運動群と並行して非運動群を比較対象群に置き(その両群間の背景因子に差なし)、代わりに全期間中 ②食塩摂取量と、③ 体重 を不変に保つ様に厳重指導して毎週チェックし、違反資料は除外することにした。結果は非運動群に比して、運動群のみ降圧↓、且それはNE↓・血漿量↓・血中Na/K 比↓と相関(浦田ら、1987)。これがそっくりWHO・ISH(国際高血圧学会)合同ガイドライン1993に化けたので、直ぐ翌年の米国ガイドライン(JNC1994)を始め、忽ち世界中へ高血圧の運動療法は広まった。
以上の降圧効果を齎した筈の医化学的機序を芋づる式に20年間、追及し続けた結果の総括を以下に要約。
①血中ノルエピネフリンNE(=交感神経活性の指標)↓(→血管冠拡張作用≒交感神経抑制薬と同作
用)。その機序として
a)血中 PG-E(NE分泌の抑制作用物質)が3倍↑、尿中食塩排泄↑(清永ら、1985)
b)血中タウリン(NE分泌の抑制作用物質)が26%↑∝血漿NE↓(田辺ら、1989)
c)逆にEOLS(NEの増加作用物質)は↓(古賀ら、1996)
②血圧↓∝血漿量↓・血漿Na/K比↓・赤血球容積↓・血漿NE↓(浦田ら、1989)。 その脱塩作用機序として
a)当時新話題のANPやEOLS(共に体液排泄作用物質)は共に↓(他の脱塩因子↑によるnegative
feedbackか?)
b)上記a)と逆に、尿中ドパミン(脱塩利尿作用物質)↑、血漿量↓(木下ら1989)
c)腎ドパミンの生合成と脱塩利尿作用の機序:運動で使ったエネルギー物質(ATP)の残渣(アデノ
シン)が、腎酵素を活性化し、生じたドパミンが脱塩利尿作用を来たしていた。よって腎の運動
性利尿作用機序が解明出来た(堺ら、1996、竹迫ら、2001)。
以上、運動の降圧効果を確証し、その作用機序は恰も現在の全ての各種降圧薬の合剤化同然であった。研究に従事した大学院生11名に学位が授与されたが、彼らを現場で直接に指導して戴いたスポーツ科学部、並びに内科の教職員一同の指導の賜物でもある。私の永年の夢も叶えさせて戴いた皆様へ感謝の他ない。
国際高血圧学会名誉会長
福岡大学医学部名誉教授
九州大学医学部卒業
荒川規矩男
■10分ランチフィットネス1級インストラクター
私が10分ランチフィットネスに出会ったのは平成27年、いつもお世話になっている生田憲子先生が、昼休みに簡単に出来る有酸素運動があるからと、事業所ロビーで体験した時からです。私達の玖珠町では若い世代の体操習慣が少ない事に先生は危惧しているからです。まずは、自分が元気になることからと思い、からだほぐしを学び、仕事柄地域の高齢者の集いの場で紹介し始めました。その後平成30年に座位の10分ランチフィットネスを学び、コロナ禍でも休止せずに定期的に高齢者の集いの場から呼んで頂いています。『チャーミングな地域社会の創造』は私の仕事の地域づくりと繋がっているといつも共感しています。体操始める前の、笑顔で皆さんの体調確認の掛声で高齢者の方は元気が貰えると言ってくださいます。これからも元気をお裾分けしていきます♪
運動の研究を私は福大就任8年後から始めたが、次第に自分でも運動(特に水泳)に滅入り込んでいったので、人々から「学生時代の部活の続きですか?」などとよく聞かれた。実は私は本来、運動は苦手な上に、郷里(大隅半島の田舎町)には海は勿論、プールも無い時代。せいぜい夏休暇に霧島温泉プールで父に古式の泳法を習った程度であった。小学2年次に日支戦争、6年次には日米戦争も始まった。その頃、健康優良児に選ばれた事が今でも不思議である。
中学(鹿児島2中)では苦手の体操や軍事教練で鍛えられ、その2科目が何時も私の席次を落とすので運動が益々嫌いになった。3年次の半ばからは学徒動員、4年次の夏に動員先で終戦。結局、小学2年から中学を終える頃までの戦争っ子。
翌年の高校(旧制/七高)は市内の鶴丸城城址内にあった校舎が戦災で鹿児島市ほぼ全体と共に完全に焼失していたので、出水の海軍航空隊跡のバラック校舎に入学、しかも食糧休暇なるものが頻回に有ったので、授業は辛うじてで、運動など飛んでもなかった。
九大時代の4年間で食料難は次第に解消された。卒業後は医化学の大学院でプロタミン(ボラの睾丸のタンパク質)の化学構造解明の下請けをさせられたが、そのテーマが教室看板の名称(医化学)からは程遠い事に辟易した。当時の日本ではタンパク質の構造解明が焦点だった様で、その中の小さな分子のプロタミンの構造を東大・京大・九大の3施設で競争中であったので仕方なかった。研究の合間に図書室で同じ蛋白・ペプチド分野の近着論文をめくっていると、文字どうり医学の化学論文が泉の様に湧出していて吃驚仰天した。例えば高血圧の病因に関してレニン・アンジオテンシン系(RA系)と言う新昇圧系物質に関する諸論文に度肝を抜かれた。高血圧学は学生時代の講義で僅か5分間位聞いただけだったし、高血圧の重大さすら深刻には認識されていなかったので、同じ蛋白・ペプチドの分野で日米の研究テーマの違いに刮目させられた。そこで私は与えられたテーマの論文を仕上げた後は、一人で勝手にRA系阻害薬の研究を始めた。然し一介の大学院生にそれを許す環境など当時の日本には有り得ない事を悟り、その道の第一線のルツボへ飛び込む事にした。
留学で溜飲を晴らしての帰国後は内科に入局し、直ぐ関連病院(八幡製鉄病院)に出向したが、2年半後に九大に新設予定の循環器内科の助教授に任命された。早速その道で懸案のヒト・アンジオテンシンに取り組み、約2年間で解明出来たので、益々RA系の研究に没入して行った。然しその頃、全国的な学園紛争が起こり、九大医学部でも、教授会 対 教官会(助教授以下の教官会)と言う対立した会で、私が教官会側の会長に選出された。教授を助けるべき身分に矛盾する狭間で、私はストレス性胃炎を患い、早々に同役員を辞職させて貰った。偶々その頃、若い一人の研究生から和白海水浴場に誘われ、そこで手・足ばかりか全身全霊迄100%完全に縦横無尽に動かせる解放感が、私に生涯忘れ得ぬ心身の爽快感を焼き付けた。学園紛争が漸く収まり始めた頃、福大に医学部が新設されるとの事で、私もその打診を承諾した。赴任2年前頃だったが当時の新聞で、福大体育学部に運動生理の専門家の存在を知り、私は運動の研究を夢見て胸を膨らませ乍ら、益々水泳に凝りだした。
国際高血圧学会名誉会長
福岡大学医学部名誉教授
九州大学医学部卒業
荒川規矩男
■10分ランチフィットネス®1級インストラクター
筑紫野市で運動サポーターとして活躍中のお二人に インタビュー
〇衣非由美子インストラクター
からだほぐしはアイスブレイキングや脳トレに導入しています。自分の為にからだほぐしは習慣にしている健康チェックの1つのバロメーターです。腰立てストレッチやスワイショウを外出前に行うと身体・気分スッキリで一日が楽しく過ごせています。
〇松尾友子インストラクター
1年前、体調が悪く腕が上がらない苦しい時期がありました。そんな時パラディソで教えて頂いた体操、からだほぐしを出来ることから初めているうちに少しずつ回復して元気を取り戻す事が出来ました。これからも体調に合わせて楽しみながら頑張っていきたいと思います。
一般社団法人10分ランチフィットネス協会
(スタディオパラディソ内)
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