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2022.6.10
メールマガジンコラム

vol.12 第1回(全3回) まちづくりって、何だろう?  ~その1~

vol.12 第1回(全3回) まちづくりって、何だろう?  ~その1~

 「まちづくり」という言葉は、雑誌「都市問題(1952)」で歴史学者の増田四郎が「町つくり」と記したことが初出と言われています。60年代に入り、近代都市計画に対する反省が世界的になされていく中で、従来の官主導のトップダウンの都市計画手法ではなく、ボトムアップの自治形成、および市民が主体的に関わる計画づくりが目指されていきます。そうして70年代に、革新自治体を中心に「都市計画」に代わる言葉として「まちづくり」が使われ始め、市井に広がっていきました。

 一方で、都市計画における市民へのまなざしは、戦前にすでに見られていました。例えば、都市美運動を牽引した橡内 [1] は、1927年9月の岩手日報で「国の定める『都市計画法』を適用しさえすれば必ず合理的な優良な都市が実現するものと思うのは早計に失する。…やはり、市民諸君の愛市心にまち、真に自己の住む町をよいものにしたいという誠意から、常に世論の形をもって、実行機関を把握しておる当局を鞭撻し、当局もよく市民の声を聴き、あまねく衆知をいれて、一面に欧米都市の進歩せる経営方法を参考とし、他面によく己の都市の民情風土等を斟酌して最も合理的なプランをたてねばならない」と綴っています。さらに、農村における生活改善運動や部落解放運動等、都市計画とは別文脈においてもボトムアップの「まちづくり」に連なる潮流が、確認できます。

 そうした流れが70年代以降に「まちづくり」として束ねられていった背景には、戦後の急激な環境変化を経て高度経済成長期を経験した日本において、「公害」に代表されるように、市民の身近な暮らしが蔑ろにされる事態が生じたことが大きく影響しています。世界的にもベトナム戦争の反戦運動等が顕在し、市民が自ら声を上げる機運を後押ししていきます。また、地域開発のあり方に疑義を唱えたシューマッハーが「Small Is Beautiful(1973)」を著したのもこの時期です。氏が提唱した「内発的発展」や「地域主義」に連なる思想は、過疎地の活性化を目指した「村おこし」等にも強い影響を与えます。都市部においては、旧来の町内会等に代わる小学校区を単位とした「コミュニティづくり」が模索されていき、そうした制度や運動に背中を押されるかたちで「まちづくり」の概念が形づくられていきました。

 その後「まちづくり」は、さらに多様な様相を帯び、結果的に現在は、都市計画分野だけでなく、保健医療・福祉・観光等、市民の暮らしに関わる全ての領域を包含し、多主体で協働しながら身近な暮らしの課題を改善していく概念として用いられています。平仮名による「まちづくり」は、海外で Machizukuri と称されるように、多様な解釈を促しながら日本独自の概念として昇華しました。今となっては定義すら困難である「まちづくり」は、その解釈が市民に委ねられているという意味において、まさに「市民の言葉」として生き続けていると言えるでしょう。


[1]       中島直人他(2001)「都市美運動家・橡内吉胤に関する研究」都市計画論文集Vol.36

   参考:日本建築学会(2004)「まちづくりの方法」丸善株式会社

九州大学 専任講師

福祉とデザイン 理事

社会福祉士

田北雅裕 TAKITA Masahiro

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2022.4.10
メールマガジンコラム

vol.11 第3回(全3回) 在宅勤務で気を付けたい働き方~その3~

vol.11 第3回(全3回) 在宅勤務で気を付けたい働き方~その3~

 在宅勤務は、働き方だけでなく、生活習慣やメンタルヘルスにも大きな影響を与えます。このことは、特に、在宅勤務を希望するかどうかで、大きく違ってきます。第1回目で紹介したように、新型コロナウイルス流行以前は、在宅勤務は、希望する人が好んで選択する働き方の一つでした。しかしながら、新型コロナウイルス流行下では、労働者の希望とは関係なく、社会的要請として在宅勤務が導入されました。その結果、在宅勤務をしたくないのに、在宅勤務をせざるを得ない、ミスマッチという問題が発生しました。これは、これまでになかった問題です。

 在宅勤務は、対人コミュニケーションの機会を減らすことや、上司、同僚などの職場からの支援を得られにくいことが指摘されています。また、在宅勤務になると、通勤を通じて当たり前のようにしていた外出や、通勤途中でちょっとした買い物や食事をするという楽しみの機会も減ります。その結果、在宅勤務の頻度が増えるほど、メンタルヘルスに悪影響があるのではとの懸念があります。

 ところが、ミスマッチに着目して在宅勤務とメンタルヘルスの影響を分析してみると、面白い関係がわかりました。在宅勤務をしたい人は、在宅勤務の頻度が多いほど、メンタルヘルスの状況が良くなっていました。逆に、在宅勤務をしたくない人は、在宅勤務の頻度が増えるほど、メンタルヘルスに問題を抱える人が増加していました。当たり前の事のように思うかもしれませんが、このようにミスマッチによって、働き方のスタイルが健康に異なる影響を与えるということは、とても重要なことです。

 このような問題は、在宅勤務に限らず、これまでもお仕事のスタイルの中には多くあります。その典型は、交代勤務や夜勤です。交代勤務や夜勤という働き方も、そのような働き方が合う人と合わない人で、健康影響が異なることがわかっています。したがって、このような場合は、本人の適正、希望を考慮した適正配置という考え方が必要になります。今後、新型コロナウイルス流行が落ち着いてきても、在宅勤務という働き方は、どんどん普及すると言われています。在宅勤務のミスマッチをどのように調整していくかは新しい課題と言えます。

 最後に、在宅勤務における食生活の影響について紹介します。在宅勤務をしている人では、在宅勤務をしていない人に比べて、以下のような不適切な食生活になりやすいことが報告されています。

  •  ・サプリや菓子パンなど簡単な食事で済ませることが1日のうち2回以上
  •  ・一日の食事回数が2回以下
  •  ・一人で食事をすること(孤食)が週に4日以上
  •  ・朝食を食べないことが週に3日以上

特に、一人暮らしの場合、在宅勤務による食習慣の影響を受けやすいことがわかっています。

在宅勤務をする際には、仕事をする際の作業環境だけでなく、食生活にも気を付けるようにしましょう。

Otsuka, S., et al. A Cross-Sectional Study of the Mismatch Between Telecommuting Preference and Frequency Associated With Psychological Distress Among Japanese Workers in the COVID-19 Pandemic. Journal of Occupational and Environmental Medicine (2021) Kubo, Y., et al. A cross-sectional study of the association between frequency of telecommuting and unhealthy dietary habits among Japanese workers during the COVID-19 pandemic. Journal of Occupational Health (2021)

産業医科大学 産業生態科学研究所 環境疫学研究室 教授

藤野 善久

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2022.2.10
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vol.11 第2回(全3回) 在宅勤務で気を付けたい働き方 ~その2~

vol.11 第2回(全3回) 在宅勤務で気を付けたい働き方 ~その2~

 在宅勤務をする人の多くは、もともとオフィスワーク、デスクワークをしている人ですので、ここではデスクワーカーの在宅勤務を中心に紹介します。

 普段、何気なく働いているオフィスですが、オフィスでも安全や健康に関する管理がなされていることをご存知でしょうか?安全と聞くと、危険作業がある現場や、工場などを想像する方が多いと思います。実は、普段働いているオフィスでは、安全や健康の管理として、様々な項目がチェックされています。これらは、法律や規則に基づいてチェックされ、安全衛生委員会などで日常的に報告、必要に応じて対応されています。

 例えば、温度環境や照度はその代表的な指標です。また、新型コロナウイルスの流行で着目された換気の指標である二酸化炭素濃度も、従来から環境測定で測定されています。このような環境要因だけでなく、皆さまのデスク周りについても、安全担当者は目を見張らせています。机上に作業に十分な広いスペースが確保されているか、パソコンモニターと視線の位置関係は適切か、作業に適切な椅子を使用しているか、机下に足がゆとりをもって伸ばせるスペースがあるか(足下に物を置いていないか)、などです。これらは、肩こり、腰痛、ドライアイといった健康問題を予防するだけでなく、作業の生産性や効率にも影響を与えます。

 さて、在宅勤務を経験した人の中で、自分が在宅勤務をしている際の作業環境を考えてみてくだ

さい。

  • 温度や湿度はどうでしょうか?(一人で日中いるだけなので、エアコン代を節約するため使用しないという声を耳にします)
  • 作業机はどうですか?(座卓、コタツで作業されていませんか?)
  • パソコン画面の大きさはどうでしょうか?オフィスの時と比べて、小さな画面のノートパソコンを使用していませんか?
  • パソコン画面の一や角度は、適切に調整できますか?
  • 足元に十分な広さがありますか?

 

 実は、従来からオフィスで推奨されてきた上記のような作業するための環境は、在宅勤務の際に、

生産性に影響することが報告されています。また生産性だけでなく、腰痛や背部痛の発生とも関連することが示されています。

 

 在宅勤務では、ついつい、「ながら仕事」になりがちですが、できるだけ普段のオフィスに似た環境でお仕事をするようにしましょう。

Okawara, M., et al. Association Between the Physical Work Environment and Work Functioning Impairment While Working From Home Under the COVID-19 Pandemic in Japanese Workers. Journal of Occupational and Environmental Medicine (2021) Matsugaki, R.et al. Association between telecommuting environment and low back pain among Japanese telecommuting workers: A cross-sectional study. Journal of Occupational and Environmental Medicine (2021)

産業医科大学 産業生態科学研究所 環境疫学研究室 教授

藤野 善久

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2021.12.10
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vol.11 第1回(全3回)在宅勤務で気を付けたい働き方 ~その1~

vol.11 第1回(全3回)在宅勤務で気を付けたい働き方 ~その1~

 2020年に発生した新型コロナウイルスの世界的な流行は、社会に大きな変化をもたらしました。感染拡大防止策として推奨される3密の回避は、交流の機会やコミュニケーションのあり方にも影響を与えました。そのような中、新型コロナの流行は私たちの働き方にも大きな影響を与えました。在宅勤務は、その象徴ではないでしょうか。

 従来、在宅勤務は、ワークライフバランスの向上や長時間労働の防止策として推奨されてきました。しかしながら、新型コロナウイルスが流行する以前は、実際に在宅勤務の経験がある人は1割未満とされています。一方、新型コロナウイルスが流行した2020年以降では、働く人の約5割以上が在宅勤務を経験したとの報告があります。

 在宅勤務では、通勤時間から解放されることにより、生活に使える時間(家族と過ごす時間、趣味の時間など)や睡眠時間が増えるという報告があります。さらに、健康上の理由や、育児、介護のため、通勤しながらの就労に困難を抱える人の就労を可能にすることも期待されています。一方で、在宅勤務ではコミュニケーションの課題、上司や同僚などの職場からの支援が受け難い、労働者の悩みや健康上の問題が気づかれにくい、仕事量や労働時間が管理されにくいといった不利益も指摘されていました。

 新型コロナウイルスの流行以前と流行後の在宅勤務での大きな違いは、経験した人の人数だけでなく、在宅勤務の嗜好とのミスマッチの存在です。新型コロナウイルス流行以前の在宅勤務は、あくまで、在宅勤務をしたい人が選択する働き方でした。一方、新型コロナウイルス流行下では個人の嗜好とは関係なく在宅勤務の導入が進みました。これによって、在宅勤務と個人の嗜好のミスマッチという問題が初めて発生するに至りました。

 次回は、在宅勤務で気を付けたい健康管理や働き方について紹介していきます。第2回では、在宅勤務の際に気を付けたい作業環境を、生産性や腰痛の観点から紹介します。第3回では、在宅勤務に伴うメンタルヘルスの問題や食生活の変化、アルコールとの付き合い方について紹介します。

産業医科大学 産業生態科学研究所 環境疫学研究室 教授

藤野 善久

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2021.10.10
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vol.10 第3回(全3回) 手で考える ~紙とポリ袋から考える~

vol.10 第3回(全3回) 手で考える ~紙とポリ袋から考える~

★守山正樹(2021)手で考える公衆衛生学 ; Covid-19禍のもとでのオンライン授業    

 http://id.nii.ac.jp/1127/00000729/

守山 正樹氏

日本赤十字九州国際看護大学 特任教授

福岡大学 名誉教授

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2021.8.10
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vol.10第2回(全3回) 手で考える ~プチプチから考える~

vol.10第2回(全3回) 手で考える ~プチプチから考える~

守山 正樹氏

日本赤十字九州国際看護大学 特任教授

福岡大学 名誉教授

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2021.6.10
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vol.10 第1回(全3回) 手で考える ~プチプチとの出会い~

vol.10 第1回(全3回) 手で考える ~プチプチとの出会い~

守山 正樹 

日本赤十字九州国際看護大学 特任教授

福岡大学 名誉教授

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2021.4.10
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vol.9 第3回(全3回) 自分の感受性くらい ~ 当たり前の向こうに 

vol.9 第3回(全3回) 自分の感受性くらい ~ 当たり前の向こうに 

カナダの西海岸にあるバンクーバーで暮らし始めてひと月が経ちました。バンクーバーは日本の最北端の択捉島よりさらに北にありますが、西岸海洋性気候に属していて、年間を通じて比較的温暖です。夏の爽やかな時期を除けば、雨が降る日も多いのですが、降水量は日本より少ないので、アウトドアを楽しむには絶好の都市です。

グリーンシティを標榜しているバンクーバーには、気候変動がもたらす危機に敏感な市民、公共交通整備や自転車フレンドリーなまちづくりに賛同する市民が多数います。ダウンタウンから歩いていけるスタンレーパークは、市民にとって日常の散歩やジョギング、バイクライディングのホームベースです。コロナ禍の前は、連日大型クルーズ船が入港していたイングリッシュベイを眺める都市公園は、世界でも指折りの暮らしやすいまちに代えがたい潤いを与え、まちのウェルビーイングを支えています。

我が家の愛犬デイジーとスタンレーパークでの散歩で出会うのは、フレンチブルドッグやパグを連れて歩く愛犬家だけでなく、自転車の荷台に犬を載せて走るサイクリストや、スケートボーダー、タンデムの自転車に乗るカップルやファミリー。交わされる言語は、英語だけでなくフランス語、中国語、韓国語、日本語、よくわからない中東らしい響きも聞こえてきます。多様な場所には多様性という言葉は不要なのかもしれないほどです。

新しい年度が始まる日本では、入社式や入学式が執り行われるので、4月に降る雨は恨めしくなるものです。一方で、芽吹く樹々や草花にとっては恵みの雨。日々の暮らしの中に対立する恵みを享受できる幸せは、当たり前ではありません。アメリカのカリフォルニア州南部は、冬の間に雨が降らなかったので、今年の夏は厳しい水不足に陥ることが懸念されています。

私も福岡に引っ越してすぐに節水規制が始まり、毎日お風呂に入れなかったことを忘れそうになりますが、福岡市のウェブサイトのトップページにはその日現在の貯水率が表示されているほど、水資源確保には苦労してきた都市でした。福岡市の貯水率の平年値は72.7%ですが、4月5日現在は57.4%です。もちろん、単に量があればいいだけではなく、水の質も重要なので、大気の清らかさにも注目せざるを得ません。

あまりにも当たり前の水でさえ、当たり前ではなくなるかもしれないという現実を想定できるかどうか。日々接する当たり前を疑ってみることも、感受性を磨くひとつです。コロナがくれた自己鍛錬の日々。そう、自分の感受性くらい、自分で磨きたい。

松田 美幸

ISIT 特別研究員

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2021.2.10
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vol.9 第2回(全3回) 自分の感受性くらい ~ 詩のソムリエ ~

vol.9 第2回(全3回) 自分の感受性くらい ~ 詩のソムリエ ~

このコラムのシリーズタイトルは、詩人茨木のり子さんが1977年に出した詩集のタイトルにもなった代表作の詩から取りました。

ぱさぱさに乾いてゆく心を

ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて

大学生の時に出会ったその瞬間に、最初の三行で頭から水をかぶせられたような気がしたのを覚えています。あれから40年以上経つ今でも、すっぴんの少女のような気持ちで、背筋がぴーんとし、自分の感受性をとんとんと叩いてみたくなる詩です。

そして、生きる姿勢が凝縮された強烈な三行で終わります。

自分の感受性ぐらい

自分で守れ

ばかものよ

中高生や大学生に話す機会には必ずといっていいほど聞く質問があります。「今のあなたは何でできていますか。」私の答えは、日々の選択。小さな選択、大きな選択、いずれも、自分で選んだこと。その積み重ねが今の自分で、誰も責任を取ってくれない。誰のせいにもできない。一瞬、一瞬、自分が選んでいるということを忘れないで、大切に選んでねと。

この詩を久しぶりに引っ張りだしたのは、詩のソムリエという素敵な肩書をもつ友人の渡邊めぐみさんとのやりとりからでした。ひとりひとりに合う詩を選んでくれるソムリエめぐちゃんが、共通の友人の杉本綾弓さんという起業家に贈ったのが、この「自分の感受性くらい」でした。そして、少し間をおいて、私には、塔和子さんの「胸の泉に」という詩を贈ってくださいました。「胸の泉に」の後半だけご紹介します。

そして人は 人の間で思いを削り思いをふくらませ

生を綴る

ああ何億の人がいようとも

かかわらなければ路傍の人

私の胸の泉に

枯れ葉いちまいも

落としてはくれない

人との関わりで生きている私たちにとって、時にはしんどい関わりもあるけれど、それがなければ枯れ葉さえも触れることのない人生になってしまうと。この詩は、今、出会えたからこそ、そこに込められた思いが伝わってくるような気がします。ワインのソムリエが、フレッシュなボジョレヌーボーを選んだり、熟したビンテージのボトルを選んだりするように、詩のソムリエがあなたに合った詩を選んでくれる。なんて素敵な贈り物でしょう。

あなたも詩のある暮らしで、瑞々しい感受性を!

※めぐちゃんがこの塔和子さんの詩を紹介しているブログがあるので、ぜひお読みになってください。

https://bit.ly/3jq0L3y

めぐちゃんのブログ「詩を食べる ポエジオ食堂」

https://note.com/poezio_shokudou

松田美幸

福津市副市長

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2020.12.10
メールマガジンコラム

vol.9 第1回(全3回) 自分の感受性くらい ~ バルコニストライフ

vol.9 第1回(全3回) 自分の感受性くらい ~ バルコニストライフ

買っちゃいました、ブルーノのホットプレート!

オーバル型で、淡いベージュがシボ加工された鋳物ホーローをイメージするおしゃれなデザイン。グリル用のプレートだけでなく、ブイヤベースや炊き込みご飯もできる深鍋と、たこ焼きプレートもついていて、とても便利な調理家電です。

ホットプレートを欲しいと思ったことはこれまで一度もなかった私が、ここ数カ月、ウィッシュリストに入れていたのは、友人の「バルコニスト」牧子さんの影響でした。

バルコニスト?? 

「バルコニスト(Balconist=Balcony + ist)」とは、外の世界と自分の部屋を結ぶ「バルコニー(ベランダやテラス、庭なども含む)」をより快適な空間にし、自分らしく活用する人という意味の造語です。

新型コロナウイルスの影響で、自宅に閉じこもる毎日がどんどんモノトーンになっていく経験をした方も多いのではないでしょうか。都心でマンションのひとり暮らしともなれば、狭い部屋でパソコンに向き合うだけの時間に心は乾き、誰とも会話しない食事は味気なく、まさに潤いが蒸発していくかのような日々。

そんなときに、バルコニーというオープンエリアが作り出す非日常空間の可能性に目をつけたのが、友人の牧子さんでした。彼女は、MICEプランナーという仕事柄もあって、コロナ前はほぼ毎日が外食という生活が一転し、外出自粛の間は毎日自炊をして気づいたのは、親しい人との前向きな会話の大切さ。そこで、自宅マンションの小さなバルコニーにテーブルと椅子を置き、三密を避けた空間で、親しいひとりか二人とのマッキーサロンを始めました。オープンエアの空間にあう料理は、手軽でおいしいのはもちろんだけど、おしゃれな見栄えにもこだわって、心豊かなライフスタイルを楽しむメニュー開発も始まりました。私も東京出張の際に、マッキーサロンにお邪魔し、バルコニストライフにはまったひとりです。そして、その夜のバルコニストメニュー開発で使われていたのが、ブルーノのオーバルホットプレートだったのです。

自らをバルコニストと呼んで、バルコニー空間の楽しさをFacebookで発信したところ、バルコニストへの賛同者が続出し、(一社)日本バルコニスト協会を立ち上げることになりました。日本バルコニスト協会のモットーは「貴方も窓を開けて」。バルコニーへの窓だけではなく、心の窓も開放して、人と人の出会いやコミュニケーションの場を提供し交流を図ろうと言うものです。また、今まで日常にあったものの見方を変えることで、新しい価値を生み出す仲間を増やそうと言う思いもあります。コロナ禍で、ほんとうに必要なものとそうでないものを判断する機会に直面した私たち。バルコニスト協会は、有機的な時間を共有する新しいライフスタイルや仲間に出会うコミュニティになっていきそうです。

(一般社団法人日本バルコニスト協会 https://balconist.jp/

松田美幸

福津市副市長

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