「成果を上げるチーム」とは、いったいどんなチームなのか?というテーマのもと、3回に渡ってお届けしているコラムの2回目です。
法則1は「成果を上げるチームはお互いをよく知っている」ということでした。
法則2は「貢献のゴールイメージを共有している」です。
いったいどういうことなのか、詳しく中身を見ていきましょう。
チームメンバーひとりひとりの”貢献”が集約されたものが「組織の成果」です。
ということは、メンバーひとり一人が、
自分に期待されている「貢献」の具体的イメージを持っていて、
なおかつ「組織の成果とは何か?」がはっきりしていて、
さらに、チームメンバー全員がそれを熟知共有していれば、
そのチームのメンバーは、仕事がやりやすくなるし、やりがいも感じやすくなるでしょう。
そのためにはまず「組織の成果」を明確にする必要があります。
注意してもらいたいのは、「組織の成果」を数値目標だけにしてしまうと、チームモチベーションは下がる、ということです。
モチベーションを上げるのは、ワクワクするとか、やりがいを感じるとか、そういった感情の部分だからです。
そもそも「成果」とはいったい何でしょうか?
ドラッカーによると「成果とは、組織がその使命に基づいて達成すべきもの」と定義しています。そして「目標とは、その達成すべきものに具体的に期限と達成基準を付すもの」と言っています。(実践するドラッカーチーム編 ダイヤモンド社)
わたしが生業としているコーチングでも、ゴールの先にある「ワクワクなイメージ」のほうを重要視します。なぜなら、人は行動を起こすのに、「ワクワクなイメージ」がとても重要だからです。
同じ仕事をするにも、自分が今やっている仕事を、行動レベルで捉えているのか、ゴール・目標レベルで捉えているのか、目的(意義)レベルで捉えているかによって、その仕事に対するモチベーションが違ってきます。
つまり、成果を上げるチームをつくるには、組織の成果をはっきりさせ、ひとり一人が何をどうすれば、組織の成果に貢献したと言えるのか、を共有する必要があるのです。
NPO法人ヘルスコーチ・ジャパン
最上輝未子
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