
古屋武範氏
株式会社クラブビジネスジャパン 代表取締役社長

『Fitness Business』『Wellness Business』 編集発行人、FIAフィットネスクラブマネジメント検定テキスト編集者、(一社) 日本フィットネス産業協会 (FIA) 理事、日本心理的資本協会理事、IHRSAアンバサダー、 FVL(フィットネスベンチャー研究会)主宰、 SPORTEC共催社。グローバルサービス座談会委員、スポーツ未来開拓会議委員を歴任。ex-ACSM HFI、BMIA公認コンサルタント。早稲田大学卒 、ア式蹴球部(サッカー部)に所属。
WBS、 Newsモーニングサテライト、 有吉のお金発見 突撃!カネオくん、所さん!事件ですよ!などのTV、 朝日・読売・毎日・山梨日日・日経などの新聞各紙、 『レジャー白書』 ・ 『エイムの挑戦』 などの著書や企業、大学院(MBAコース)などの講演多数。大手各社からベンチャー、新規参入企業や総合研究所、コンサルティング会社などで、社外取締役や相談役、コンサルタント、ファシリテーターなどを経験。
前回のコラムは、フィットネス事業者やスポーツ事業者が、必要とするビジョン、ロードマップ、戦略について記しました。最終回の今回は、どのような思考方法と姿勢で仕事をしていけばよいかについて、記すことにしましょう。
さて、スポーツ界での大谷翔平選手の活躍を知らない人はいないでしょう。スポーツという枠を超え、ぼくたちの働き方やビジネスのあり方にも、大きな示唆を与えてくれていますよね。もしかすると、この間に日本が世界に誇れるものがあるとすれば、その1つは、間違いなくこうしたトップアスリートの取り組みなのかもしれません。大谷選手のなし得たことは確かに疑いようもなくすごいのですが、それを生み出すことになった普段から思考方法と姿勢について記したいと思います。
大谷選手は、高1の時に描いたマンダラートが有名ですが、ビジョンを抱き、そこに到達するための取り組みを解像度高く具体化し、それだけでなくそこからコーチなどの力も借りるなどしながらも、自分自身で確度の高い仮説を立て―時には、ダブルループ(下記※備考)や10Xでの発想も取り入れ―練習や実践でそれを再現性のある確かなものにできるように常に確認して、オリジナルの最適解へと近づこうと、ずっとしていました。今も、そうでしょう。そして、これからも。大谷選手のすごいところは、ここです。
たぶんイチロー選手もそうだったのではないでしょうか?野球以外でも、例えば、三笘選手や中田(英)選手など、世界のトップで活躍する(した)選手は、同様に、〈ビジョン=仮説=実践=振り返り(課題抽出)=より本質を捉えた新たな仮説立てと独自に考えた効果的な練習方法〉のループをぐんぐんとスパイラル状に上昇する大きな渦のように高速で回しているのではないかと思います。
翻って、この間の日本のビジネスパーソンを見ると、どうなのでしょう?「失われた30年」などと自虐的に語り、他責思考に陥るばかりで、オーナーシップ(当事者意識)を持ってループを回そうとしてきた人がどれくらいいるでしょうか?ビジョンや仮説を持たず、ただ目の前の業務をこなすだけに終始していたということはないでしょうか?大谷選手のように、きちんとした意識をもって、日々ループを回すことをしていくことが、未来を明るくすることにつながるのではないでしょうか。フィットネス業界の事業者にも一部の稀有なエクセレントプレイヤーを除き、それが言えるのではないですか?
アメリカの友人から聞いたところ、fitnessという言葉には、「準備ができた状態にすること」のニュアンスがあるそうです。今からでも遅くありません。大谷選手のように、大きなビジョンとオーナーシップを持って、日々ループを回し続けていきたいですよね。
みなさんのビジョンは何ですか?それを実現するためのロードマップと最初に取り組む戦略的なプラン(確度の高い仮説)は何ですか?それを、まず今、言語化するところから始めてみてはどうでしょうか?
今回のコラムでは、新しい顧客を増やすための価値を備えたビジネスモデルの創出の具体的な方法までは、解説できなかったのですが、またいつか機会がありましたら、お伝えしたいと思います。ぼくも学びを怠らないようにして知識をブラッシュアップしておきますので、みなさんもぜひ学び続けてください。また!
※【 備考 】 引用 https://schoo.jp/biz/column/1133 / Geminiによる表作成
ダブルループ学習(Double-loop learning)とは、アメリカのハーバード大学名誉教授、クリス・アージリス(Chris Argyris)が提唱した組織学習・行動理論です。
単なる問題解決や行動修正(シングルループ学習)にとどまらず、「そもそもその問題はなぜ起きたのか?」「その行動の前提にある前提条件や信念は正しいのか?」という根本的な枠組みやメンタルモデル(思考の癖)自体を見直し、修正するプロセスを指します。
シングルループ学習との違い
| 特徴 | シングルループ学習 (Single-loop) | ダブルループ学習 (Double-loop) |
|---|---|---|
| 行動 | 既存のルール内で修正する | 前提ルールそのものを書き換える |
| 視点 | 現状の行動、結果の修正 | 行動の背景にある仮定や信念 |
| 役割 | 改善・修正(エラー検出) | 改革・再定義(根本的な変革) |
| 例 | 「目標に届かないから残業を増やす」 | 「なぜこの目標が必要か?前提を変える」 |
一般社団法人10分ランチフィットネス協会
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