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vol.2 第3回(全3回)
健康づくりとエビデンス
(第3回:『福岡100』始動!)

女性 87.14歳,男性 80.98歳。

先月,国から発表された2016年の日本人の平均寿命です。

日本人の平均寿命は戦後ほぼ一貫して伸び続け男女ともこの70年ほどで30歳以上伸び「人生90年時代」は目前です。
このような中,医療技術の進歩などによって100歳を迎えることが特別ではなくなる時代もそう遠くないかもしれません。

『福岡100』。
これは,人生100年時代を見据えて一人ひとりが心身ともに健康で自分らしく生きていける持続可能な社会システムを行政だけでなく,企業,大学,そして市民の皆さんと一緒につくっていこうという福岡市の挑戦です。

“オール福岡”で一丸となって2025年までに100のアクションを実践していきます。

私たちは世界でもトップレベルの長寿を手に入れました。
せっかく手にした長い人生喜び楽しむためにも,1日でも長く健康で過ごしたいものです。

下表は,2010年における福岡市の平均寿命と健康寿命に関する国の研究結果です。
福岡市の平均寿命と健康寿命の差は男女とも全国平均(男性:9.13年,女性:12.68年)よりも長くまた,健康寿命は20大都市中男性は9位,女性はワースト2の19位という結果でした。
福岡市にとっての今後一番の課題は健康寿命を延ばし,平均寿命と健康寿命とのギャップを減らしていくことなのです。

福岡市の平均寿命と健康寿命(2010年)

  平均寿命(a) 健康寿命(b) 差(a-b)
男性 79.84歳 70.38歳 9.46年
女性 86.71歳 71.93歳 14.78年
『福岡100』の挑戦の一つとして,「福岡ヘルス・ラボ」を9月に立ち上げます。
このラボでは,市民の健康づくりや介護予防に役立つ新たな商品やサービスについてその企画の磨き上げや実用化の検証段階で市民の皆さんのニーズや課題,アイデアを直接出し合ってもらい企業の新たな商品やサービスの開発に反映していきます。
また,創り出されたサービスが市民の皆さんの健康寿命の延伸にどの程度つながったかを科学的に評価しエビデンスとして蓄積できる仕組みをつくっていくことを目指します。

福岡ヘルス・ラボに参加して「新しい商品やサービスを創る楽しみ」と「健康寿命が延びる喜び」を感じてみませんか。

ぜひたくさんの方のご参加をお待ちしています。

【参考】『福岡100』ホームページはこちら



福岡市保健福祉局 政策推進部長 中村 卓也